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定光寺 城嶺橋

 今年の紅葉は、夏に晴天が続いたことと11月になって急激に冷え込んだこととが影響して、例年よりも美しいという。近いところでと考えた結果、定光寺を紅葉狩りの地に選んだ。鶴舞駅から中央線に乗って約30分、「定光寺駅」 で下車する。定光寺駅は、玉野川渓谷沿いの崖に貼りついたような奇妙な駅である。
 「玉野川渓谷」 とは、庄内川の上流、山間部に入ってからの呼び名である。白い岩肌、深い緑、清らかな水、まさに山紫水明の景勝地である。定光寺へは支流の定光寺川に沿って、約1kmの山道である。まず、玉野川を渡る橋が 「城嶺橋」。三径間のコンクリート製アーチ橋、幅員4.5m、長さは72mである。

定光寺 城嶺橋2

 「城嶺橋」 は、名古屋のお城が見えるところから命名されたという。現在は3代目、最初は明治43年に架けられた木橋であったが、翌年に洪水のため流されてしまった。2代目は吊り橋で大正元年に架けられた。現在の橋は昭和12年に名古屋開府330年の記念として架けられたものである。
 石造りの親柱に橋名が彫り込まれている。その頭には緑青色の照明具が載っている。径間ごとの柱の上にも緑青色の照明があり、赤い欄干の手すりとともに洒落たデザインになっている。かつては観光客も大勢で、駅周辺には料理旅館やお土産屋さんが軒を連ねていたという。現在は、新緑や紅葉を楽しむ山歩きの人たちで賑わっている。東海自然歩道 「春日井コース」 の起点でもある。

定光寺マップの1

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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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