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もし富士山が噴火したら・・・

 以前、東京オリンピックの聖火台は「富士山噴火」をイメージしているのではと批判的に書いた。しかし、“これは国民に対する大災害の警告”であると前向きに解釈しよう。防災の日を契機に、富士山が噴火したらどうなるかを考えてみた。

富士山G

 まず、富士山の噴火の歴史を紐解いてみよう。富士山の構造と略年表は以下のとおりである。

富士G

 富士山火山防災対策協議会が、今年3月に「富士山ハザードマップ」を改訂して公表している。まず「火砕流」と「熔岩流」のマップを見てみよう。静岡県と山梨県の近隣市町には、大きな被害が予測される。下の絵は1万年前に噴火したときの想像図であり、写真はその時に流れた熔岩が今も三島市に残されている状況である。(2016・9・5「三島熔岩流」参照)

富士H

最後に「火山灰」の分布図を見てみよう。横浜・東京を越えて、千葉県まで降り注ぐ様子が描かれている。2センチの降灰というのは大変な量である。鹿児島では、桜島が時々噴火して灰を降らすが、数ミリの厚さでも大変なことになるという。降灰は、鉄道・水道・道路交通などに大変な損害を与える。東京都の面積2200平方キロに2センチを掛けると、4400万立法メートルとなる。これは、ダンプトラック1000万台分に相当する。

富士山J
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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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