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三輪山と大神神社

 三輪山は山そのものがご神体で、そこには大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が鎮まっている。そのため、大神(おおみわ)神社には本殿はなく、拝殿を通して三輪山を拝むという原初的な形態を留めている。二の鳥居をくぐると長い参道があり、拝殿の後ろにも神の山との区切りとして、謎の多い「三ツ鳥居」が立っている。拝殿、三ツ鳥居とも重要文化財である。
 三輪山はピラミッド型の美しく神秘的な形をしている。ご神体であるので、千古斧を入れたことがない。今も、届けを出さなければ「登拝」することができない。7年前の名工大在学中に、先生の調査のお供で登ったことがある。標高467m、往復4kmの岨道には急な坂もあり、3時間ほどを要した。

三輪山G

 写真撮影は禁止されているので、記憶をたどって頂上までの様子を再現してみよう。登拝口からすぐに急坂となる。その後しばらく平坦な道を行くと沢流れがあり、標高270mのところに「三光の滝」が落ちている。露出した木の根やぬかるみも多く、足元に注意して歩かなければならない。
 さらに100mほど登ると巨大な杉に囲まれた「中津磐座(いわくら)」の巨石がある。樹林はほとんどシイやカシの照葉樹であるが、一部にカラスザンショウなど陽樹の森や笹の草原も混ざっている。山頂には「高宮神社」と「奥津磐座」がある。古代のままの霊威を感じ、身の引き締まる思いをした。

季節通信130ススキ
   ◆◆今日9月21日は中秋の名月です◆◆ 

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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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