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諏訪湖畔の間欠泉

 諏訪湖は面白い地形である。周辺の山々から何本もの川となって水が集まり、1本の天竜川から下流へ流れていく。フォッサマグナの西辺・糸魚川静岡構造線と中央構造線(2020・8・9大鹿村参照)の交差部分でもある。諏訪湖が全面的に凍るとその一部がせり上がって1本の筋が現れる。
 この珍しい現象は「御神渡り(おみわたり)」と呼ばれ、諏訪大社の「男神(上社)」と「女神(下社)」を結ぶ道だと言われている。この筋道の方向やせり上がりの具合などを見て、その年の豊作や世相を占う神事が行われるという。

諏訪湖間欠泉マップ

 諏訪湖遊覧船の船着き場を過ぎたところに「間欠泉センター」があり、その前庭で熱湯と水蒸気が吹き上がる。昭和58年に温泉の掘削を行ったところ、間欠泉が噴出したという。当初は高さ50mまで吹き上がり世界第2位とうたわれたが、今は5mほどに留まっている。
 間欠泉のメカニズムは諸説あるが、空洞説がもっともらしい。地下に空洞があり、地熱によって加熱されて水蒸気圧が高まると噴出が始まる。一旦噴出すると気圧が下がって停止し、また上昇すると吹き出すのである。
 湖を周遊するランニング道・自転車道・車道の3本が並行して走っている。レンタサイクルで走ったが、水平な道なので楽々走ることができた。

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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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