Entries
有楽苑の飛び石
「千利休は渡り六分に景気(景色)四分、古田織部は渡り四分に景気六分」と言ったという。「渡り」とは歩きやすさであり、「景気」とは美しさのことである。庭の園路の中で、「飛び石」や「延べ段」は「用」にも「美」にも重要な役割を果たしている。
犬山城の東にある「有楽苑」は、国宝「如庵」を擁する名園である。「如庵」は織田有楽斎が、京都・建仁寺の正伝院に、元和4年(1618)に建てた茶室である。訳あってこの地に移築されたが、庭園も有楽好みがそのまま移されたものである。(2020・4・26「国宝・如庵」参照)

この名園には何度も訪れているが、その度に飛び石の美しさに感動する。苑内には「如庵」を始め、「書院」や「元庵」「弘庵」といった茶室が建てられているが、それらを結ぶ動線にデザインの良い飛び石や延べ段が設えてあるのだ。用も美も備えた通路である。
有楽苑発行の案内図をお借りして、飛び石・延べ段・霰こぼし(小石を敷き詰めたもの)などの位置と写真を掲載する。「岩栖門(いわすもん)」から入って、「旧正伝院書院」から「含翠門」へ、「弘庵」から「萱門」をくぐって「書院」、「如庵」に至る。最後は「有楽好みの井筒」である。


犬山城の東にある「有楽苑」は、国宝「如庵」を擁する名園である。「如庵」は織田有楽斎が、京都・建仁寺の正伝院に、元和4年(1618)に建てた茶室である。訳あってこの地に移築されたが、庭園も有楽好みがそのまま移されたものである。(2020・4・26「国宝・如庵」参照)

この名園には何度も訪れているが、その度に飛び石の美しさに感動する。苑内には「如庵」を始め、「書院」や「元庵」「弘庵」といった茶室が建てられているが、それらを結ぶ動線にデザインの良い飛び石や延べ段が設えてあるのだ。用も美も備えた通路である。
有楽苑発行の案内図をお借りして、飛び石・延べ段・霰こぼし(小石を敷き詰めたもの)などの位置と写真を掲載する。「岩栖門(いわすもん)」から入って、「旧正伝院書院」から「含翠門」へ、「弘庵」から「萱門」をくぐって「書院」、「如庵」に至る。最後は「有楽好みの井筒」である。


- 関連記事
-
- 東山植物園の温室 (2022/01/01)
- 有楽苑の飛び石 (2021/11/25)
- 犬山城下「旧奥村邸」の庭園 (2021/11/21)
コメント
コメントの投稿
トラックバック
- トラックバック URL
- http://chubu-fukken.com/tb.php/804-02415922
- この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)