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奥矢作の揚水発電所

 伊勢神トンネルを出て、どんぐりの湯へ行くまでの間に気になる工作物があった。コンクリ―トの円筒形の太い柱である。「揚水発電所」ということは知っていたが、どんな仕組みになっているのか分からなかった。今回、4つの橋の取材の “ついで” に立ち寄って、写真を撮った。
 すると6日後の今日(10月12日)、なんと中日新聞に「奥矢作水力発電所」~~揚水発電・再エネ普及に一役~~という記事が載ったではないか!!この記事を読んだり、資料を調べた結果、仕組みが分かったのでご紹介します。

揚水発電所マップ

 揚水発電所とは、高低差のある2つの貯水池の間に発電機を設置して、上からの水流で発電するとともに、夜間の余剰電力で水車を逆回転させて水を汲み上げる装置である。最近は太陽光などの自然エネルギーで発電した電力を使うように変化してきた。一種の「蓄電池」の役割である。
 平面図と断面模式図を見ていただこう。黒田川にダムを造って「黒田貯水池」とする。途中に「富永調整池」を設けて二段式の揚水とする。最終の貯水池は矢作川をせき止めた「奥矢作湖(矢作貯水池)」である。その間に「第一」と「第二」の発電所が設置されている。国道153号沿いにある円柱は「第一発電所」であった。
   ◆◆4つの橋は、10月15日から掲載します◆◆
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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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