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鵜沼宿の町屋館と脇本陣
中山道「鵜沼宿」のほぼ中央に、旅籠「武藤家」がある。現在は各務原市が寄贈を受け、「町屋館」として公開している。江戸時代からの建物は明治24年の濃尾地震で倒壊し、明治後期に再建された。昔の旅籠の特色を体感できる歴史的資料のひとつとして保存されている。
玄関を入ると土間があり、そのまま突き抜けて台所となり中庭に通ずる。厚板の上がり框があって、居間には炉火鉢と箪笥を兼ねた階段がある。その奥に座敷・仏壇・床の間が並んでいる。離れと附属屋に囲まれて中庭がある。延べ段や飛び石を歩く回遊式になっている。

隣に建つ「脇本陣」は、近年復元された新しい建物である。復元に当たっては「鵜沼宿家並絵図」や太田宿の脇本陣「林家」を参考にした(2017・01・23「太田宿の脇本陣」参照)。脇本陣とは、大名の宿泊が重なった場合に格下の大名が利用した宿である。
建物の両端に、「うだつ」が上がっている。元来、防火壁として作られたものだが、格式を示す手段ともなった。台所の土間は広く、かまどなどが並んでいる。大名の居所「上段の間」に、「上湯殿」と「上雪隠」が渡り廊下で繋がっている。藩主が用を足すときには、侍が警護を固めたという。神社の斜面を利用した庭園は、昔に築かれたそのままである。


玄関を入ると土間があり、そのまま突き抜けて台所となり中庭に通ずる。厚板の上がり框があって、居間には炉火鉢と箪笥を兼ねた階段がある。その奥に座敷・仏壇・床の間が並んでいる。離れと附属屋に囲まれて中庭がある。延べ段や飛び石を歩く回遊式になっている。

隣に建つ「脇本陣」は、近年復元された新しい建物である。復元に当たっては「鵜沼宿家並絵図」や太田宿の脇本陣「林家」を参考にした(2017・01・23「太田宿の脇本陣」参照)。脇本陣とは、大名の宿泊が重なった場合に格下の大名が利用した宿である。
建物の両端に、「うだつ」が上がっている。元来、防火壁として作られたものだが、格式を示す手段ともなった。台所の土間は広く、かまどなどが並んでいる。大名の居所「上段の間」に、「上湯殿」と「上雪隠」が渡り廊下で繋がっている。藩主が用を足すときには、侍が警護を固めたという。神社の斜面を利用した庭園は、昔に築かれたそのままである。


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