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滝山寺(たきさんじ)

 青木川のほとりに、「火祭り」で有名な滝山寺がある。創建は奈良時代という。荒廃し廃寺となったこともあるが、熱田神宮・鎌倉幕府・足利氏・徳川家などの庇護を受けて興隆し、今日に至っている。本堂と山門との間に距離があるが、かつてはこの間も寺領に含まれていたのであろうか。
 階段(写真)を登ると本坊があり、庭園を挟んでその上に宝物殿がある。ここに「聖観音菩薩」(写真)および「脇侍(梵天・帝釈天)」が保存・展示されている。この3体は正治3年(1201)に作られたが、様式的に見て運慶一派の作と認められている。

滝山寺G

 本堂から青木川を7~800m下ったところに朱色に塗られた三門がある。三間一戸の入母屋造りで、こけら葺きの楼門である。左右に金剛力士像(仁王)が安置されている。この三門と本堂、宝物殿の仏像三体は国の重要文化財に指定されている。
 「滝山寺鬼祭り」は、巨大な松明30数本を本堂に持ち込むことから「火祭り」とも呼ばれる。毎年旧正月7日近くの土曜日(今年は2月12日?)に開催される。大松明を持った十二人衆が三門から出立し本堂に向かう。行列には住職や冠面者なども加わり唄が歌われ、法螺貝も鳴らされるという。

季節通信150虎の尾

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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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