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岡崎城下・5つの橋 その3

③殿橋
 この位置は岡崎城にとって重要な場所であり、古くは正保2年(1645)に橋が架けられた。もちろん木橋であり、明治38年(1905)に架け替えられた橋も木造であった。明治・大正の時代には、馬車鉄道や岡崎電気鐵道の電車が橋の上を走ったという。
 現在の橋は、昭和2年に完成した。当時としては最新鋭の技術で建設された鉄筋コンクリート橋である。中央に複線の市電が通り、両側に車道と歩道が設けられた。デザインはどこから見ても美しい。橋脚は規則的に並んでいて、四角い穴を連続して見ることができる。親柱や歩道の手すりにも、凝った意匠が施されている。今は市電は走っていない。

殿橋G

 歩道を歩いて渡ってみた。中央辺りから見るお城の姿がとても美しい。江戸時代には、町の人々はお城を畏敬の念で仰いでいたのであろう。堤防の落葉樹はソメイヨシノ、その背景の常緑樹はマツ、桜の時季が楽しみである。

城景色

季節通信150虎の尾


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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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