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旧稲葉地配水塔
名古屋市中村区の稲葉地公園に、白亜で円筒形の5階建ビルが聳えている。この建物は昭和12年 (1937) に水道の配水塔として建設されたものである。
この頃、名古屋市は急速に都市化が進み、西部地域の水道需要が大幅に増加した。配水塔は5階部分が水槽になっていて、約4000トンの水を蓄えることができる。夜間電力で汲み上げて、自然流下により供給するのである。その重さを支えるために、16本の円柱をもつ構造となった。

ところが、この給水施設は完成してたった7年後の昭和19年に使用休止になってしまった。それは、大治浄水場にポンプ圧送式の給水施設ができたためである。その後この建物は、昭和40年に中村区の図書館として改修され、長く市民に親しまれることとなる。

そしてさらに平成3年、中村図書館が中村公園に移転したため、再び空き家になってしまった。名古屋市では、平成元年にすでに 「都市景観重要建築物」 に指定されていたこの建物を再利用すべく検討が進められた。
この年の暮れに市長と対談した天野鎮雄氏 (愛称アマチンさん) のご意見により市長が決断し、「演劇練習館」 として再出発することとなった。平成7年に改修を終え、「アクテノン」 の愛称で3度目のお役目を果たしているのである。

この頃、名古屋市は急速に都市化が進み、西部地域の水道需要が大幅に増加した。配水塔は5階部分が水槽になっていて、約4000トンの水を蓄えることができる。夜間電力で汲み上げて、自然流下により供給するのである。その重さを支えるために、16本の円柱をもつ構造となった。

ところが、この給水施設は完成してたった7年後の昭和19年に使用休止になってしまった。それは、大治浄水場にポンプ圧送式の給水施設ができたためである。その後この建物は、昭和40年に中村区の図書館として改修され、長く市民に親しまれることとなる。

そしてさらに平成3年、中村図書館が中村公園に移転したため、再び空き家になってしまった。名古屋市では、平成元年にすでに 「都市景観重要建築物」 に指定されていたこの建物を再利用すべく検討が進められた。
この年の暮れに市長と対談した天野鎮雄氏 (愛称アマチンさん) のご意見により市長が決断し、「演劇練習館」 として再出発することとなった。平成7年に改修を終え、「アクテノン」 の愛称で3度目のお役目を果たしているのである。

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