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小淵ダム

 中央線・多治見駅と高山線・美濃太田駅を結ぶJR線を「太田線」という。その沿線に可児の町がある。木曽川の支流・可児川の扇状地に発達した町である。中山道は、太田宿(2019年12月と2017年10月のブログ参照)で木曽川を渡り、可児川に沿って東へ進む。可児市・御嵩町に「伏見宿」がある。
 可児川のさらに支流として「久々利川」が流れている。可児川・久々利川の流域の山々は、比較的なだらかなため、また名古屋方面からも便利なためゴルフ場が多く造られている。航空写真を見ると、樹林の間に黄緑色の芝生が目立って見える。

小渕ダム

 久々利川の下流域は水田や村落が多くある。かつては久々利川の氾濫によりたびたび被害があったのであろう。昭和26年(1956)に洪水調整用のダムが整備された。「小淵ダム」という。日本で最初に完成した「ロックフィルダム」である、高さ18.4m、堤頂長53mである。
 ロックフィルダムは、岩石を高く積み上げて築きあげる。岩には隙間ができて水が漏れるので、いろいろな方法で遮水層をつくる必要がある。粘土を間に挟んだり、表面をアスファルトで舗装したりする。小淵ダムは、表面全体をコンクリートで覆う形式である(コンクリート・フェイシングダムという)。

季節通信178タンポポ


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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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