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四日市旧港の相生橋と水門

 明治時代に開港した四日市港(旧港)は面積的には小さく、広大に展開している現在の港湾の中では極一部の区域でしかない。しかし、現在も稼働しているばかりでなく、歴史的に重要な「旧港」として大切に保存されている。もちろん新しい施設も加わって、新旧相俟って機能を維持している。
 旧港の奥まった運河は、現在はプレジャーボートの繋留場となっている。諏訪新道が運河を跨ぐところに「相生橋」が架かっている。平成7年(1995)に完成した。3連のアーチ橋で、水面に映る姿も美しい。親柱や欄干、照明塔も凝ったデザインである。

四・相生橋G

 運河の出入り口には水門が設置してある。船舶が通行できる高さまで、ゲートが開くようになっている。この地区の海抜は、2.4mとの表記がある。2mほどのコンクリート堤防が巡らせてあるが、いざ津波が押寄せれば乗り越えてしまうかもしれない。出入り口には、防潮扉が備えられている。
 明治時代に造られた「潮吹き防波堤」(2013・07・02参照)は、海側が埋め立てられてオイルタンクが立地しており、そのユニークな機能は失われているが、現物が保存されていて四日市港の歴史の “証人” となっている。旧港の小さな入り江も現役で、何艘かの漁船が停泊していた。

四・水門マップ

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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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