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飯田の元善光寺

 “信州信濃の善光寺”、“牛に曳かれて善光寺”などと謳われる長野市の「善光寺」は、今年、7年毎に行われる「御開帳」の年である。御本尊は日本最古と伝わる「一光三尊阿弥陀如来」で、絶対秘仏となっている。開帳されるのは、秘仏本尊の御身代り「前立本尊」である。
 正式名を「善光寺」と呼ぶお寺は、全国に119か所あるという。この近くには、愛知県・稲沢市の「祖父江善光寺東海別院」、岐阜市・伊奈波の「善光寺安乗院」などがある。長野県・飯田市には「元善光寺」がある。皇極元年(642)に長野に遷座するまではここにあったという意味で「元」という。

元善光寺マップ

 我が国への仏教伝来は、欽明天皇の御代(538)と言われている。「阿弥陀如来」が百済から贈られてきた。しかし、受け入れを拒む勢力もあり、賛成派の蘇我氏と反対派の物部氏の争いとなった。仏像は、物部氏によって難波の海に沈められてしまったのである。
 その後、推古天皇の10年(602)に飯田・座光寺の住人本多善光(よしみつ)が、難波の堀から拾い上げて故郷にお祀りしたのが善光寺の始まりである。
 元善光寺には7年ぶりにお詣りをした。国道153号の車中から、立ち退きの家々を数多く見た。リニア中央新幹線の駅舎建設のための工事である。(2020・7・14「リニア飯田駅」参照)

元善光寺G

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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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