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「牧野新聞」

 少し変わった話題で・・・昨日の中日新聞夕刊に「牧野新聞」の話題が載っていた。植物学者・牧野富太郎が植物標本(腊葉=押し葉)作成のために使用した新聞紙が、歴史的に貴重な資料だというのだ。40万点が保存され、さらに10万点が発見されたとのこと。
 牧野富太郎(1862~1957)は、「日本の植物学の父」とも呼ばれる。多数の新種を発見するなど、黎明期の植物分類学の権威である。一般の人は「牧野日本植物図鑑」によりその名を知っていると思う。その研究のために50万点もの植物標本を残したのである。

牧野図鑑G

 「植物標本」と「新聞紙」?と思われるので、植物標本の作り方をご説明しよう。樹木の枝葉や草本は、乾燥した押し葉にすると長く(永久に)保存することができる。枝や葉は新聞紙に挟み、板で抑えて重石を置く。採集旅行の時には板で挟んで強く縛る。湿った新聞紙は毎日取り換えなければならない。
 上右の写真は、私が55年ほど前の大学時代に実習で作成した標本である。上手な出来とは言えないが、今でも形がしっかりと残っている。「いつ・どこで・だれが・コバンノキ」を採集したかの証拠となる資料である。写真の「ウバユリ」と「オオウバユリ」は、牧野富太郎が発見し命名した植物である。

牧野図鑑H

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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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