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揖斐川橋梁(東海道本線)

 残りの2本の橋梁をご紹介しよう。東海道本線で現在使われている「揖斐川橋梁」と、今は道路(歩行者と自転車専用)として使用されている「旧揖斐川橋梁」である。「旧橋梁」については、すでにこのブログに掲載(2014年2月5日)しているが、再度話題に乗せたい。
 グリーン色に塗られた「揖斐川橋梁」は、東海道本線としては3代目である。初代(旧橋梁)は明治20年(1887)、二代目は大正2年に供用開始されている。現在の橋は昭和36年からで、2代目のものは昭和60年に撤去された。初代の旧橋梁は平成20年に、国の重要文化財に指定された。

国鉄橋梁G

 現在の揖斐川橋梁は複線で、延長約305m、下路平行弦ワーレントラスの5連である。上流に並行して走る「旧揖斐川橋梁」や「樽見線の揖斐川橋梁」と比べると、デザイン的には少し簡素に見える。建設時の、戦後間もない昭和30年代を考えると、美観よりも機能性を重視したのだろうか。
 旧揖斐川橋梁の上部構造の鉄骨部分は、イギリス人技術者の設計によるものである。製作もイギリスの「パテント・シャフト&アクスルトゥリー社」が行った。鉄骨にプレートが張り付けてある。橋脚の煉瓦構造の写真は8年前に撮ったものである。橋の色を見ると、塗装が新しく塗り替えられている。

国鉄橋梁H
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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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