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養老鉄道・養老駅と牧田橋梁保存展示

 養老鉄道・養老線は、岐阜県・揖斐駅から養老駅を経由して三重県・桑名駅に至る57.5kmのローカル線である。大正2年(1913)に大垣に近い池野駅~養老駅が開通した。桑名駅まで延伸したのは大正8年になってからである。その年に駅舎の改築が行われ、現在の建物となった。
 木造平屋建て日本瓦葺き、正面玄関は入母屋屋根である。全体に和風の建物だが、屋根に尖塔をもつ丸窓がある。当時の風潮「大正ロマン」を表現しているのだろうか。観光客のために線路を大きく迂回させるほど人気があった「養老の滝」、その最寄り駅としてデザインに力が入っている。

養老駅マップ

 長い間近鉄が運営していたが、平成19年(2007)からは養老鉄道株式会社が経営している。自転車も乗せられるサイクルトレインや「薬膳列車」など魅力づくりに取り組んでいる。駅のホームに養老のシンボル「瓢箪」が吊るしてあった。(2015・1・9参照)
 鳥江駅の線路脇に古い橋梁の一部が保存展示されている。「牧田橋梁」という。これは、明治21年(1888)に英国パテント・シャフト社で造られたもの(揖斐川橋梁と同じ)で、当初は東海道線で使われていた。大正2年に、養老線に払い下げられたものである。平成9年の牧田川改修に伴い撤去され、、その一部が保存展示されているのである。

養老駅G

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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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