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七宗ダムと「田島の火道角れき岩」
名倉ダムのさらなる上流に「七宗ダム」がある。飛騨川を堰き止めてはいるが、高さは10.6メートルしかない。ダムと言うより堰に近い構造物である。発電専用で、2km下流の七宗発電所まで水路で水を送っている。
有効落差は15.5mと小さいので水量の割に発電量は少なく、最大で6200KWにすぎない。建設年次は、七宗発電所の運用開始が大正14年(1925)とあるので、同時期の完成と思われる。鉄製の可動堰2門が青色に塗られていて、遠くからでもよく目立つ。

上流側は水が溜まっているので見えないが、下流側は岩盤が姿を現している。この岩は「田島の火道角れき岩」という。火山噴火により堆積した「火山角れき岩」とは異なる。地下のマグマが上昇する際に、その通路(火道)の周囲の岩石を一緒に巻き込んで噴出したものである。
噴火は、白亜紀末期(約6500万年前)に起こった。岩に含まれる「れき」の大きさは、直径2mを超す大きなものから、数ミリ以下の細かいものまである。大きいものは濃飛流紋岩で、垂直に引き延ばされたような形をしている。小さいものはチャートなどからなり、角ばったものが多い。

有効落差は15.5mと小さいので水量の割に発電量は少なく、最大で6200KWにすぎない。建設年次は、七宗発電所の運用開始が大正14年(1925)とあるので、同時期の完成と思われる。鉄製の可動堰2門が青色に塗られていて、遠くからでもよく目立つ。

上流側は水が溜まっているので見えないが、下流側は岩盤が姿を現している。この岩は「田島の火道角れき岩」という。火山噴火により堆積した「火山角れき岩」とは異なる。地下のマグマが上昇する際に、その通路(火道)の周囲の岩石を一緒に巻き込んで噴出したものである。
噴火は、白亜紀末期(約6500万年前)に起こった。岩に含まれる「れき」の大きさは、直径2mを超す大きなものから、数ミリ以下の細かいものまである。大きいものは濃飛流紋岩で、垂直に引き延ばされたような形をしている。小さいものはチャートなどからなり、角ばったものが多い。

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