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稲武大橋・瑞龍寺・風のつり橋

 飯田街道(国道153号)は、昭和52年に城山トンネルができるまでは、城山を迂回するルートだった。現在は国道の北側、古い町並みの残る旧道がそれである。名倉川(矢作川の支流)に立派な鉄橋が架けられたのは大正15年のことである。「稲武大橋」という。
 この当時は、貴重な鉄骨を使った橋は少なく、その製作技術も圧巻だったという。橋を渡っている時は、ごく平凡な橋にしか見えない。しかし、河原へ降りて下から見ると、その苦心の跡を見ることができる。細いアングル材を鉄板とリベットで繋ぎ合わせて、トラスとアーチの構造に仕上げている。

稲武マップ

 どんぐりの湯とトンネル、橋を過ぎた左側に、枝垂れ桜の大木がある。花の時季に寄ってみたいと思うのだが、いつも通過してしまう。瑞龍寺という古刹の境内に植えられている。正保元年(1644)ごろの植栽、高さ8m、幹回り3.4m。県の天然記念物に指定されている。
 名倉川の少し上流へ国道257号で遡ると、木製の吊り橋が架かっている。「風のつり橋」と名付けられている。橋を渡った正面に見える小山は「大井平公園」といい、秋の紅葉は見事である。このあたりの名倉川は水が綺麗で、夏はホタルが飛び交うという。

稲武G

季節通信127イバラ餅


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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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建設・補償コンサルタント

プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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