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秋葉橋と気田川橋

 秋葉街道は、信州南部と遠州とを結ぶ「信仰の道」です。「秋葉神社」に詣でる人たちが歩きました。また、遠州からは塩、信州からは山の幸が運ばれる道でもありました。北からは、赤石山脈(南アルプス)と伊那山脈の間の険しい道で、途中、青崩峠・地蔵峠・分杭峠などの難所がありました。
 秋葉山の麓に「秋葉山本宮・秋葉神社」が鎮座しています。創建は和銅2年(709)と伝えられ、火防・火伏の神さま「秋葉大権現」と称して国中の信仰を集めています。江戸時代には全国に「秋葉講」が結成されて、「秋葉詣」が行われました。今でも台所などにお札を貼る家があります。(我が家にもあります)

秋葉I

 秋葉街道から枝分かれして気田川に沿って進む道があります。天竜川を渡る橋が「秋葉橋」、気田川は「気田川橋」を渡ります。いずれも吊り橋ですが、秋葉橋は板張りの人道橋です。長さ210mは天竜川に架かるつり橋としては一番長いものです。主塔はまるで高圧電線の鉄塔のよう、手すりは華奢なネットです。昭和46年に完成しました。
 気田川橋は、トラスで補強された鉄橋で車も走ることができます。昭和32年(1957)竣工、長さ約190mです。秋葉山南麓を流れる「気田川」は清流で知られ、地元の人は「日本一きれいな川」と誇っています。鮎釣りやホタルの名所にもなっています。

秋葉橋G

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ブログを始めるに当って

 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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建設・補償コンサルタント

プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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