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秋葉ダムと竜山橋

 天竜川は急流かつ水量が豊富なので、水力発電の適地として明治のころから注目されていた。大正になると、電力王の名を馳せた福澤桃介が事業に乗り出して、上流から大久保堰堤・南向堰堤・泰阜ダム・平岡ダムの順に建設した。
 戦後になって佐久間ダム・秋葉ダム・船明ダムが造られた。船明ダムについては、先々回ご紹介した。秋葉ダムは、佐久間ダムの放流水を調整して下流の水量を平均化する役割をもつ。高さ89m、長さ273m、総貯水量は3500万㎥である。昭和33年(1958)に完成した。

秋葉ダムG

 下流の秋葉第一・第二・第三発電所を回して合計12万8千kwを発電する。また、浜松市などへの上水道、三方原台地への灌漑用水としても重要である。「秋葉湖」のほとりに慰霊碑があり花が供えられていた。建設中の昭和30年にダイナマイトが爆発し、19名の尊い命が失われたという。
 龍山橋(たつやまばし)は、ダムの直近に架かるつり橋である。長さ約165m、幅員は1.2mの人道橋である。昭和46年(1971)に完成した。対岸にも自然歩道が続いており、観光用・行楽用に使用される。橋の途中から見るダムの放流は圧巻だという。

秋葉ダムH

季節通信196月食


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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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