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蒲郡の「八百富神社」と「クラシックホテル」

 蒲郡の沖合400mほどに浮かぶ竹島は、面積2haほどの小さな島である。島には「八百富神社」(別名「竹島弁天」)が鎮座している。全域が神社の境内で、こんもりした樹林に覆われている。この森はシイやカシなど暖地性の照葉樹林で、国の天然記念物に指定されている。
 神社の創建は養和元年(1181)と古く、国司の藤原氏が琵琶湖・竹生島から勧請したという。陸側にもお社があり、竹島橋で繋がっている。橋の出来たのは比較的新しく昭和5年のこと。名古屋の篤志家の寄付によるものである。現在は2代目で、昭和61年に架け変えられた。

蒲郡マップ

 竹島の対岸、標高30mほどの山の上に「蒲郡クラシックホテル」(旧蒲郡ホテル)が佇んでいる。海岸沿いに明治45年に創業した料理旅館「常盤館」の別館として、昭和9年に建設された。国が企画した「国際観光ホテル」に応募し、横浜・雲仙・大津とともに選ばれたものである。
 常盤館の本館は取り壊されたが、蒲郡ホテルは「蒲郡クラシックホテル」と名称を変えて生き抜いている。かつては多くの作家や文化人の逗留があり、その記録が山麓の「海辺の文学記念館」に残されている。庭園も美しく、特にツツジの名所としても知られている。

蒲郡G

季節通信195ゴンズイ



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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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