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智積養水と蟹池

 三重県四日市市智積町あたりは、昔から農業用の水不足が深刻な土地柄でした。「智積養水(ちしゃくようすい)」が造られた時期は明らかではありませんが、正徳元年(1711)の書物にその存在が記されています。川の下を潜る三十三間の暗渠の筒を、官費で伏せ替えたという記事です。
 昭和30年代までは水車がいくつかあり、精米などにも使われていました。洗い物などの生活用水や、防火用水としても使用されました。人々の生活に密着した水でしたので、「用水」と言わずに「養水」と呼ばれるようになりました。

蟹池マップ

 一時期汚染の進んだこともありましたが、地元の有志が立ち上がり、清掃や鯉の放流をすることにより水質保全に努めるようになりました。西勝寺前の水路や桜駅前の記念公園は、「鯉の住む町」として観光名所にもなっています。昭和60年には「名水百選」に選ばれています。
 養水の水源は、隣町の「蟹池」です。鈴鹿山脈に降った雨や雪が地下に浸み込んで、この池の所で噴出しているのです。10坪(35㎡)ほどの小さな池ですが、毎分15トンほどの水が湧き出ています。ブツブツと泡を吹くところや、川蟹がたくさん棲んでいたことから「蟹池」と名付けられました。

季節通信206



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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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