fc2ブログ

Entries

半田・岩滑の新美南吉記念館

 半田と阿久比の境界に矢勝川という小さな川が流れている。このあたりの地名を岩滑(やなべ)といい、「ごんぎつね」で有名な新美南吉の生まれ故郷である。この矢勝川は、近年、300万本の彼岸花が咲く土手として人気を集め、9月下旬から10月はじめに多くの行楽客が訪れる名所である。
 南吉の生家は、名鉄河和線・半田口駅の最寄りである。彼の母校でもあり、代用教員として教鞭もとった岩滑小学校や、近所の友だちと遊んだ光蓮寺も家の近くにある。童話の舞台となった森や竹藪、畑などもこの一帯に残っている。

南吉H

 南吉が学生時代から教員時代に執筆した童話や小説は、国語の教科書に採用されるなど人々に愛され続けている。「新美南吉記念館」は、自筆原稿や日記・手紙などを収集・展示する文学館である。常設・企画の展示室や親子で絵本を楽しめる図書室などが整っている。
 建物が大変にユニークである。緩いカーブをもつ形状で半地下に潜っている。屋根には芝生や低木が植えられ、人が登ることもできる。屋内の構造も曲線を多用して、柔らかいイメージを演出している。集会室では、ヒガンバナを管理している「矢勝川の環境を守る会」の会合も開かれるという。

南吉G

関連記事

コメント

コメントの投稿

コメント

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://chubu-fukken.com/tb.php/988-3bb51a29
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
▲ページトップ

Appendix

カレンダー

09 | 2023/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

ブログを始めるに当って

 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

コンパクト月別アーカイブ

最新記事

         

建設・補償コンサルタント

プロフィール

FC2USER480348EQK

Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
FC2ブログへようこそ!

最新トラックバック

        

検索フォーム

QRコード

QR
▲ページトップ