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牧野が池緑地と猪高緑地の竹林
「竹林」と言えば、京都・嵯峨野(上の写真)を思い浮かべる。周辺の寺院や庭園と相俟って人気が高く、多くの観光客が訪れる。それにも負けず劣らぬ竹林が名古屋にもある。牧野ヶ池緑地と猪高緑地である。しかし残念なことに認知度が低く、多くの人々を呼び寄せるまでには至っていない。
孟宗竹は大陸から伝わったが、13世紀に道元禅師が持ち帰ったという伝承もあるし、薩摩藩主の磯庭園では日本で初めて琉球から取り寄せたともいう。いずれにせよ、農業用の用材などとして使用されてきたが、近年では放置された竹林が多く、雑木林を侵食して迷惑者にもなっている。

牧野ヶ池緑地(中の写真)ではかなり手が入っており、枯れた棹や倒れた竹は綺麗に取り払われている。猪高緑地(下の写真)はまだ整備中の公園であり、現在は地域のボランティアの人たちの活動に支えられている。
景観の大きな要素となる園路の人止め柵は、三者三様である。京都では、刈りはらった竹の枝を立てて独特の「垣」にしている。この写真では人の背より高くて見通しが悪く、少し鬱陶しい感じがする。牧野ヶ池は、金属かプラスチックの「擬竹」を採用している。猪高は園路舗装も「チップ」を播いただけという野趣な整備で、人止め柵も木杭にロープを張っただけ、あるいは伐採した竹を横に縛っただけの簡素なものである。管理上一長一短だとは思うが、私の好みは猪高方式である。

孟宗竹は大陸から伝わったが、13世紀に道元禅師が持ち帰ったという伝承もあるし、薩摩藩主の磯庭園では日本で初めて琉球から取り寄せたともいう。いずれにせよ、農業用の用材などとして使用されてきたが、近年では放置された竹林が多く、雑木林を侵食して迷惑者にもなっている。

牧野ヶ池緑地(中の写真)ではかなり手が入っており、枯れた棹や倒れた竹は綺麗に取り払われている。猪高緑地(下の写真)はまだ整備中の公園であり、現在は地域のボランティアの人たちの活動に支えられている。
景観の大きな要素となる園路の人止め柵は、三者三様である。京都では、刈りはらった竹の枝を立てて独特の「垣」にしている。この写真では人の背より高くて見通しが悪く、少し鬱陶しい感じがする。牧野ヶ池は、金属かプラスチックの「擬竹」を採用している。猪高は園路舗装も「チップ」を播いただけという野趣な整備で、人止め柵も木杭にロープを張っただけ、あるいは伐採した竹を横に縛っただけの簡素なものである。管理上一長一短だとは思うが、私の好みは猪高方式である。

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