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尾瀬の木道

 昨日の中日新聞の夕刊に、尾瀬の「歩荷(ぼっか)」の記事が載っていた。私も学生のときに、北アルプスで1度だけ経験したことがある。数10年を経て、初めて尾瀬に行ったときに出会ったこともあり、懐かしく思い出した。
 山小屋への物資運搬は、ほとんどの山ではヘリコプターが主流だが、尾瀬では環境保護のため歩荷が主力だという。100kgもの荷物を背負って、10kmの山道を登る。左下の写真の段ボール箱を見ていただきたい。

尾瀬G-3

 私の57年前は、たかだか30kgの荷物だった。それでも一度休憩で座ると、立ち上がるのに人の手を借りなければならない。「一本立てよう」というのが休息の合図である。手に持つ「杖」(Y字形)を地面に立てて、荷物の荷重を身体から移す。座らずに立ったままの姿勢で一息つくのである。
 尾瀬ヶ原は、東京電力が水力発電の人口湖にするために購入したという。しかし、貴重な高層湿原と湿原植物を破壊するという声が高く、そのまま保存したのである。植物が踏まれて傷まないように「木道」が設置されている。必ず2列作られているが、それはすれ違いと追い抜きのためである。

尾瀬H

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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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